FC町田ゼルビアに所属している谷晃生選手。
大阪府堺市出身で、ユース年代はガンバ大阪の下部組織でサッカーを学びました。
190cmの身長を活かしたダイナミックなセービングに定評のあるゴールキーパーで、日本代表にもコンスタントに選出されています。
そんな谷選手の、高校・経歴やプレースタイル、質を気にしているという筋肉のヒミツまで、余すことなくご紹介します。
目次
谷晃生選手が通っていた高校は?
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谷選手は高校時代、ガンバ大阪ユースでプレーしますが、高校は追手門学院高校に進学します。
ガンバ大阪ユースは追手門学院高校と提携しており、ユース選手の生活習慣も含めた教育が目的とされています。
2011年から毎年15名ほどのガンバ大阪ユース所属選手が追手門学院高校へ入学しています。
追手門学院高校と提携して、Jクラブでいち早く平日15時30分から練習できるようになっている。
引用:タグマ!
選手全員が同じ高校に通っているため練習開始を15時30分から遅らせる必要がなく、18時までに練習を終えられることも、ガンバ大阪ユースと追手門学院高校が提携する大きなメリットがあったのではないでしょうか。
数多くのガンバ大阪ユースに所属していた選手が追手門学院高校を経てプロとして活躍していますが、ガンバ大阪ユース出身の堂安律選手なんかは、世界的に見てもかなり有名な選手に成長しましたよね。
以前は選手ごとに進学する高校を選んでいましたが、追手門学院高校との連携をきっかけに、進学先が統一されるようになりました。
選手の睡眠時間まで考えて高校と連携している点からも、ガンバ大阪がユースチームにどれだけ力を注いできたかが伺えます。
谷選手の身長は190cmですが、高校2年生の時点ですでに188cmあり、十分な睡眠時間を確保できたことも身長が伸びた要因の一つかもしれませんね。
谷選手を含め、この環境でサッカーができるというのはとても恵まれていると思いますし、こうした環境が、谷選手のような日本代表で活躍する選手や、海外で活躍する選手を育てているのだと実感します。
高校年代だけでなく、大学レベルにおいても追手門学院大学とガンバ大阪はパートナーシップを締結しています。
学生がガンバ大阪の試合運営に携わったり、ガンバ大阪のインターンシップに追手門学院大学の学生が参加するなど、社会貢献活動や⼈材育成に携わっています。
ガンバ大阪と追手門学院の取り組みは「一貫した育成システム」という印象を受けますね。
ユース選手に対してはサッカーだけでなく生活習慣や教育面までサポートし、大学と連携することで学生の将来や人間性の成長まで見据えているのがすごく特徴的だと思いました。
これは日本のサッカー全体としてユース年代の育成により力を入れている流れの表れだと言えますね。
谷晃生選手の経歴は?
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小学校・中学校・高校時代
| 小学校 | TSK泉北サッカークラブ |
| 中学校 | ガンバ大阪ジュニアユース |
| 高校 | ガンバ大阪ユース |
谷選手は父親や3歳上の兄の影響で5歳の頃からサッカーを始めます。
ゴールキーパーは小学3年生の頃から始めました。
小学校3年生のときに人数が揃わなくて、兄の年代のチームに入って試合をすることになったんです。その頃から背が高かったのでキーパーをやることになった。
引用:TARZAN
初めは人数合わせでゴールキーパーを始めますが、意外にもフィットし、中学校3年生からゴールキーパーというポジションを本格的にスタートします。
もともとはフォワードをしていた谷選手ですが、「別のポジションをちょっとやってみたら意外とできた」というのはサッカーではよくある話ですよね。
ボランチがセンターバックに転向すると「元々の視野が広いから、全体を見渡せて良いパスを出せる」と言われます。
谷選手の場合はフォワードからゴールキーパーへの転向なので「フォワードならどこにシュートを打ちそうか」というのが感覚的に分かって、良いセーブにつながっているのかもしれません。
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小学生の頃から谷選手のゴールキーパーとしてのスキルは非常に高く、さまざまなクラブからスカウトされるような実力の持ち主だったようですよ。
セレッソ大阪など複数のスカウトがあるなか、中学校はガンバ大阪ジュニアユースに入団します。
この頃から本気でプロサッカー選手になりたいと思うようになります。
ジュニアの練習場の隣に、トップチームの練習場もあったんです。それを見てプロを意識するようになった。
引用:TARZAN
ガンバ大阪のホームタウンは、当時からスタジアム・練習場・アカデミーの練習場が一体化しており、プロ選手を間近で見られる環境が谷選手のように憧れを抱く大きな要因になっているのではないでしょうか。
また、実際にプロの試合が行われるスタジアムがすぐ近くにあることで、自分がプロになった姿をより具体的にイメージしやすくなりますよね。
だからこそプロへの憧れやモチベーションがさらに大きく膨らんでいったのだと思います。
中学校3年生の時にはキャプテンとして、高円宮杯U-15の決勝まで進出しますが、惜しくも同じ大阪府のチームであるセレッソ大阪に敗れ準優勝という結果に終わってしまいます。
「本当に悔しかった」ともコメントを残しており、ライバルチームに敗れてしまった悔しさがとても伝わってくるコメントですよね。
ガンバ大阪とセレッソ大阪はJリーグ界隈では有名な犬猿の仲ですが、それはアンダー世代でも同じなのでしょうか。
中学校時代の谷選手について、一つ逸話があります。
勝てば全国大会に出場できる大切な試合での出来事です。
普通はキャッチするような強烈なシュートを、晃生は胸でコントロールして時間稼ぎをしたんですよ。両チームのベンチ、大会本部、観客がざわつきましたよ(笑)。
引用:サッカーダイジェスト
普通なら絶対にキャッチして終わらせる場面で、あえて胸でコントロールして時間を稼ぐのは、リスクもあるし通常はしない判断だと思います。
私自身も経験がありますが、サッカーをしていると咄嗟の判断でしたプレーが思いのほか上手くいくことってありますよね。
「ロングシュートを打ったらそのままゴールに決まった」「適当に上げたクロスがピンポイントで味方に合った」というのは、サッカーあるあるの一つだと思います。
谷選手の場合も「とりあえず胸トラしてみたら思った以上に上手く収まった」という感覚だったんじゃないかなと感じました。
それを大事な試合の終盤でやってのけるのは、強心臓以外の何ものでもないですよね。
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高校はガンバ大阪ユースに昇格します。
ユースではすぐに頭角を現し、16歳でトップチームの2種登録、17歳でトップチーム昇格というスピード出世を遂げました。
しかし、そこには谷選手なりの苦悩があったようです。
高校時代からトップの練習に参加していたので、ユースで試合に出られなかったしトップでも試合に出られなかった。
引用:湘南ベルマーレ公式HP
谷選手はトップチーム昇格後、ガンバ大阪U-23の選手として2017シーズンのJ3第1節のガイナーレ鳥取戦でJリーグ初出場を果たしました。
しかしシーズン通して思うように試合に絡むことができず、このシーズンは4試合の出場にとどまってしまいます。
サッカー選手としてはカテゴリーに関わらず試合に出て価値を高めていく必要があります。
しかし谷選手はトップチームの練習に参加していたため、ユースの試合に関わることが出来ませんでした。
一方トップチームでは東口選手のような日本を代表する実力者とポジションを争わなければならず、その壁を越えるのは簡単ではありませんでした。
フィールドプレーヤーなら違うポジションで出場機会を得ることもできますが、ゴールキーパーは1試合で基本的に1人しかピッチに立てないため、難しい部分はありますよね。
谷選手の中にも「試合に出たくても出れない」という危機感やもどかしさがあったのではないでしょうか。
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とはいえ、世代別の日本代表としては常連メンバーとして招集されており、世代ではナンバーワンのゴールキーパーであることは間違いありませんでした。
FIFAU-17ワールドカップにも出場し、後にマンチェスターシティで活躍するフィル・フォーデンを擁していたイングランド代表と対戦したチームの中で唯一完封しています。
「僕たちは彼らを崩すのに苦労し、0-0で終わった。トーナメントサッカーでは、時にはああいう試合を乗り切らなければならない。PK戦で勝てたことは、自分たちがこの先も勝ち進めるという確信を与えてくれたんだ」
引用:FIFA公式HP
フィル・フォーデンも後のインタビューで日本代表との試合について触れており、いかに谷選手を擁した日本代表がイングランド代表を苦しめたかのかが伝わってきますね。
この大会でイングランド代表は優勝し、7試合で23得点を記録するなど圧倒的な攻撃力を誇っていました。
そのチームを無失点で抑えたことは、谷選手にとって大きな自信につながったのではないかと思います。
プロ入り後の経歴
| 年度 | 所属クラブ | 出場試合数 |
| 2018年 | ガンバ大阪 | 0 |
| 2019年 | ガンバ大阪 | 0 |
| 2020年 | 湘南ベルマーレ | 25 |
| 2021年 | 湘南ベルマーレ | 34 |
| 2022年 | 湘南ベルマーレ | 31 |
| 2023年 | ガンバ大阪 | 10 |
| 2023年 | FCVデンデルEH(ベルギー) | 1 |
| 2024年 | FC町田ゼルビア | 37 |
2018年、高校3年生でガンバ大阪トップチームに昇格した谷選手でしたが、出場機会は少なく、主にU-23でのプレーが中心でした。
その後、湘南ベルマーレへ期限付き移籍すると、加入直後から正ゴールキーパーに定着。
3シーズンにわたり安定した活躍を見せ、シーズン通してほとんどで試合に出場していることが表から見て取れますね。
Jリーグファンの方なら、谷選手はガンバ大阪のイメージよりも湘南のイメージの方が強いのではないでしょうか。
「湘南の顔」と呼べるくらい、湘南ベルマーレの選手としてかなり馴染んでいました。
2023年にガンバ大阪へ復帰しましたが、東口選手とのポジション争いに敗れ出場は10試合にとどまります。
環境を変えるため挑んだベルギーのFCVデンデルEHへの海外移籍では、ビザ問題や怪我の影響で公式戦わずか2試合の出場に終わり、苦しい時期を経験。
そして2024年、FC町田ゼルビアへ期限付き移籍しますが、ここでの挑戦こそが、谷選手にとって大きな転機となりました。
谷選手のキャリアをざっと振り返ると、順風満帆ではなく、壁を一つずつ乗り越えてきた印象がありますね。
FC町田ゼルビアでの「転機」がどれほど大きな意味を持っていたのか、そういった部分も含めてさらに掘り下げてご紹介します。
2018年〜2019年:ガンバ大阪
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2018年、高校3年生ながらガンバ大阪に正式に入団します。
当時のガンバ大阪には東口選手という絶対的な守護神がゴールマウスを守っており、簡単にはポジションを奪うことはできず、ガンバ大阪U-23で主にJ3リーグで経験を積みます。
このシーズン、東口選手はJリーグ優秀選手賞を受賞するなど、Jリーグの中でも優れたパフォーマンスを残していました。
谷選手も主戦場はJ3リーグでしたが、相手の良いコースに放たれたシュートを横っ飛びのワンハンドでセーブするなど、安定したプレーを見せていました。
こうした姿を見ると、当時のガンバ大阪のゴールキーパー陣のレベルの高さがよく分かりますね。
2019年も状況は変わらず、ガンバ大阪U-23で試合に出場しますが、セービングの技術は研ぎ澄まされていきます。
特に19歳とは思えない1対1のセービングやポジショニングは、とても高い技術があった印象です。
その裏には、練習で常に切磋琢磨していた東口選手の存在が大きかったのではないでしょうか。
Jリーグでもトップクラスの実力を持つ東口選手と日々トレーニングを積んだことが、19歳らしからぬハイパフォーマンスにつながったのだと思います。
セービング時の姿勢やフォーム、反応などがどことなく東口選手に似ている部分もあり、その点からも東口選手が谷選手に与えた影響の大きさを感じました。
2020年〜2022年:湘南ベルマーレ
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さらなる出場機会を求めて、2020シーズンから湘南ベルマーレに期限付き移籍をします。
開幕当初こそ出番はありませんでしたが、第6節に先発出場し、プロ入り3年目にしてJ1リーグ初出場を果たしました。
その後、2020シーズンには25試合に出場し、湘南で正ゴールキーパーの座をつかみ取りました。
20歳にしてJ1の正ゴールキーパーとして試合に出場するのは、単純にすごいことですよね。
ゴールキーパーにとって一番大事なのは、もちろんセービングなど「シュートを止める」プレーです。
ただ、それだけではなく、ゴールキーパーは最後方からピッチ全体を見渡すことができるので、味方にポジションを指示したりコーチングすることも大切な役割のひとつになります。
コーチングには、経験や冷静に試合の状況を見極める力が必要ですが、若い選手にとって自分よりキャリアのある選手へ指示を出すのは簡単なことではありません。
しかも、年上の選手にコーチングするのは、正直ちょっと怖い部分もありますよね笑
しかし谷選手の物怖じしない性格や度胸がプロの世界でも活かされ、その辺りも評価されての正ゴールキーパーとしての出場だったのかもしれませんね。
その後、2021年・2022年も湘南への期限付き移籍が延長され、リーグ戦ではほとんどの試合に出場。2020シーズン以上に安定したハイパフォーマンスを見せ続けました。
その実力が評価され、2021年には、2022FIFAワールドカップ・アジア3次予選、2022年には東アジアE-1サッカー選手権2022の日本代表としても招集されました。
2023年:ガンバ大阪、FCVデンデルEH
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4シーズンぶりにガンバ大阪への復帰が発表されました。
長い期限付き移籍の期間を経ての復帰となった谷選手ですが、ポジションを争うことになる東口選手について、このように語っています。
「ヒガシさん(東口順昭)と比べられるまでにもいっていなかったと思う。それが今『どっちが出るんや』って声があること自体、僕はもう嬉しいので。3シーズンで、それだけの経験と実績と自信を積んでこられたのかなと思う」と手応えを口にする。
引用:サッカーダイジェスト
谷選手は湘南に在籍していた時には正ゴールキーパーとして試合に出場し、日本代表にも選ばれました。
一方で、ガンバ大阪では東口選手が変わらず正守護神として試合に出場し続けています。
サポーターからすると、日本トップクラスのゴールキーパー2人のうち、どちらがピッチに立つのかは気になるポイントですよね。
開幕当初は谷選手が一番手のとしてゴールマウスを守っていましたが、個人としてもチームとしても良い結果がついてこず、最終的には東口選手に正ゴールキーパーのポジションを奪われることとなります。
谷選手自身のコンディションは悪くなかったのではないかと思います。
思い切りのあるセービングなど光るプレーを見せ、正ゴールキーパーとしてふさわしい活躍をしていました。
ただ、チームの結果が出ないときにゴールキーパーを変更するのは戦術的にもよくあることですよね。
その中で「東口選手に代えたことでチームの流れが良くなった」というのが大きな理由の一つだったのではないでしょうか。
ガンバ大阪はゴールキーパー陣の層が厚いため、無理に谷選手を起用し続ける必要もなかったのかもしれませんね。
そんな谷選手ですが、2023年8月1日にベルギーのFCVデンデルEHへの期限付き移籍が発表されます。
復帰してわずか半年ほどでの移籍は、ガンバ大阪ファンのみならず、Jリーグファンの人にとっては衝撃的な移籍でしたよね。
当時のFCVデンデルEHは、ベルギーの2部リーグに所属していました。
実際、ベルギー2部リーグは選手の市場価値などをJリーグと比較すると、J2リーグよりもちょっとだけ上のレベルに相当します。
| ベルギー2部とJ2リーグの比較(2024年時点) | |||
| リーグ | 選手市場価値合計 | チーム数 | 1チームの平均所属選手数 |
| ベルギー2部 | 約 2,240億円 | 17 | 約 28人 |
| J2リーグ | 約 1,600億円 | 20 | 約 34人 |
日本代表にも選出された経験のある選手がベルギーの2部リーグに移籍するのは、ステップダウンのように感じてしまいますよね。
しかし、谷選手は、ガンバ大阪に復帰した当初から、海外移籍は頭の中にあったようです。
ガンバ大阪への復帰を決めた時から、ヨーロッパのレギュレーションを踏まえて、今夏のタイミングでの海外移籍を目標にしていたこと。その意思もクラブには伝えていたそうだ。
引用:Sportiva
海外は夏にシーズンが開幕するので、ヨーロッパの移籍市場の流れを考えると、日本人選手が夏に海外へ移籍するケースはかなり多いですよね。
谷選手もそれを見据えてのガンバ大阪への復帰だったようです。
実際、海外からオファーが届いた際には、チーム名を聞く前から移籍を決断していたそうで、その意思はとても固かったのではないかと思います。
しかし、移籍後は就労ビザの関係や怪我で出遅れ、公式戦2試合の出場に止まりました。
就労ビザのトラブルについては、谷選手自身ではどうしようもなかったのではないでしょうか。
怪我に関しては、慣れないピッチコンディションで足をひねってしまい、Jリーグのようにクラブハウスに治療室が整っているわけではなく、自然治癒を待つしかなかったため、回復に時間がかかり復帰までにも時間を要してしまいました。
1年間の期限付き移籍の予定でしたが、わずか半年で日本に戻ることになり思い描いていた通りの結果を残すことができず、初めての海外挑戦は悔しさの残る経験になったのではないでしょうか。
2024年:FC町田ゼルビア
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2024年1月12日、ガンバ大阪から、J1に初昇格したFC町田ゼルビアへの期限付き移籍が発表されました。
ガンバ大阪に復帰するのかと思いきや、これまた衝撃的な移籍でしたよね。
FCVデンデルEHへの移籍期間は約1年間でしたが、それを約半年で切り上げて、J1のライバルクラブでしかもJ1初昇格チームに移籍することは、通常では考えられないことです。
期限付き移籍は基本的に「期限付き移籍の期間を全うして、元の所属クラブに戻る」というのが通常の仕組みだと思います。
谷選手の「期限付き移籍期間中に、J1のライバルクラブに移籍」するというのは、ガンバ大阪のサポーターからすると賛否両論の意見があると思いますし、谷選手にとっても相当勇気のいる決断だったのではないでしょうか。
ただ、ガンバ大阪や海外での経験、日本代表としての実力は折り紙つきで、町田では開幕当初から正ゴールキーパーとして絶対的な地位を確立します。
そんな町田のJ1開幕戦の相手は、奇しくも谷選手が昨年まで所属していたガンバ大阪でした。
基本的に、期限付き移籍をする際は所属元との試合には出場できない契約が組み込まれますが、谷選手の強い要望でその契約は設定されず、開幕戦のガンバ大阪戦に谷選手は出場します。
後半に味方選手がレッドカードで退場してからは防戦一方の展開になりましたが、谷選手がいくつものファインセーブでチームを助けていましたよね。
結果は、試合は町田が1点を先制するものの、試合終盤に宇佐美選手の直接フリーキックで追いつき引き分けに終わりました。
宇佐美選手は谷選手について、次のように語っています。
「オーラがあるし、余裕もある。あの年齢にしては恐ろしいほど落ち着いているキーパー。途中から時間をうまく稼ぎながらパフォーマンス的にやることで、もう今日は勝ち点1でいいよと伝える意図もあったと思う。あの年齢のわりにそういうこともできるキーパー」
引用:ゲキサカ
清々しいほどのベタ褒めですね。
宇佐美選手の言う通り、谷選手は全くの怖いもの知らずというイメージがあります。
サッカー選手は技術よりもメンタルの部分がとても重要と言われていますが、谷選手のメンタルは、過去のエピソードからも明らかなように若くして成熟しています。
町田への移籍当初は23歳でしたが、落ち着いた判断やプレー選択ができ、年齢以上の貫禄を感じさせるゴールキーパーでした。
このシーズンは安定したプレーでFC町田ゼルビアの大躍進に貢献します。
日本代表にも選出されますが、フル代表に町田から選出されるのは、史上初の出来事だったようです。
チームにプレーで貢献するだけでなく、クラブの歴史に名を残すことになり、クラブ史に欠かせない存在になるのではないかと思います。
プロキャリアを振り返っても、一つのターニングポイントなっていることは間違いないのではないでしょうか。
谷晃生選手のプレースタイル・特長は?
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谷選手はダイナミックなセービングと思い切りのある飛び出しや、研ぎ澄まされた判断の質の高さに特長のあるプレーヤーです。
また、ロングフィードやビルドアップなど、足元の技術という部分も谷選手のストロングポイントの一つだと思います。
「やっぱり僕らキーパーはシュートを止める練習など手を使う練習が多く、フィールド選手より足でボールを触る機会は日頃の練習でもなかなかありません。でも、足技でもっとプラスアルファを出したいと思っているので、もっともっと取り組まなきゃいけないことがある。とにかく足技は意識しています」
引用:GOETHE
足元の技術は個人の課題としても改善に取り組んでいるようですが、谷選手の武器と言っても良いほど、Jリーグのゴールキーパーの中ではスキルは高い方なのではないかと思います。
実際の試合でも、谷選手からのビルドアップやロングフィード一本でチャンスを作るシーンは何度も見られますよね。
個人的には、思い切りのある飛び出しや、1対1の場面での相手との間合いの詰め方は、本当にトップクラスのスキルの持ち主だ感じます。
ゴール前での飛び出しは、冷静な判断が求められます。
一歩間違えれば交わされて失点に直結してしまいますが、谷選手の場合はそういったことがほとんどないですよね。
「相手との間合いの詰め方」という点においても実際に数字として証明されており、2024シーズンのセーブ率は「74」と、正ゴールキーパーとして試合に出場していた選手の中では上位の数字になります。
これは相手との間合いの詰め方は上手いからこそ、シュートコースが限定され、結果的に谷選手のセービングや、思い切りのある飛び出しからのクリアなどにつながっているのではないかと思います。
セービングは練習を積めば上達できる部分だと思いますが、一方で飛び出しは常に冷静さを保ちながら、最適な判断を下すことが求められます。
谷選手だからこそ誤った判断をすることなく、確実に相手の攻撃の芽を摘むことができるのではないかと思います。
谷晃生選手は筋肉がすごい!?
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谷選手は身長が高いこともさることながら、筋肉もめちゃくちゃすごいんです。
ふくらはぎや腕周り、肩の筋肉まで余すことなく徹底的に鍛え上げられていますよね。
この筋肉の裏には、効率的な筋トレと徹底した食事管理に秘密がありました。
「体を大きくするというよりは、使える筋肉というか、瞬発力がやっぱり必要なので、“速い筋肉”をつけるなど、筋肉の質をすごく意識しています」
引用:GOETHE
谷選手は単に体を鍛えているだけでなく、ゴールキーパーに必要な筋肉を必要なだけ鍛えています。
ゴールキーパーはいきなりボールが飛んできた時に対応できる瞬発力がとても大切になります。
そのために重要なのが「速筋繊維」と呼ばれる筋肉です。
谷選手は筋トレの際、6割から7割ほどの力でダンベルを素早く持ち上げる方法を取り入れており、このトレーニングによって速筋繊維を鍛えています。
これにより、瞬発力や一瞬で力を発揮するための筋力がを高められるということですね。
食事という点においても、谷選手は魚中心の食生活を続けています。
魚に含まれるDHAなどの不飽和脂肪酸には、血液をサラサラにして血流を良くする働きがあるといわれていて、谷選手は、疲労回復につながる食事を意識して取り入れています。
科学的な根拠に基づいて筋トレなどを行い「質の良い筋肉」を効率的に増やしている印象がありますね。
単に肉を食べてタンパク質を摂取し、筋肉をたくさん鍛えるということだけでなく、コンディションや疲労などをトータルで考えた食生活だと思いました。
まとめ
- 父親や3歳上の兄の影響で5歳の頃からサッカーを始め、小学3年生の頃からゴールキーパーは始める。
- ガンバ大阪ジュニアユースに入団し、中学校3年生の時にはキャプテンを務める。
- ガンバ大阪ユースに昇格し、16歳でトップチームの2種登録、17歳でトップチーム昇格というスピード出世をする。
- 高校3年生で本格的にガンバ大阪に昇格。ガンバ大阪U-23で主にJ3リーグで経験を積む。
- 2020年から3年間、湘南ベルマーレに移籍し、正ゴールキーパーとしてJ1リーグに初出場を果たす。
- 2021年には日本代表として初招集される。
- 2023年にガンバ大阪に復帰するものの出場機会に恵まれず、その年の夏にベルギーのFCVデンデルEHへ期限付き移籍をする。
- 2024年にFC町田ゼルビアへ期限付き移籍を果たし、正ゴールキーパーとして町田の大躍進に貢献する。
- 食事や筋トレ方法にこだわりを持ち、「質の良い筋肉」を増やすことを意識している。
Jリーグのゴールキーパーの平均身長は約185センチでですが、谷選手は190センチあるのでその時点でポテンシャルの塊だと言えますね。
谷選手は若くして海外や日本代表を経験しており、国内リーグにとどまる選手ではないと思います。
一度海外で悔しい思いをしましたが、再び海外挑戦して世界を代表するゴールキーパーへ成長していくことを期待しています。
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